「この奥 なぁまた店こいよ」
「うっ うん」
待ちに待った同窓会は終わった。ひとみは遼の言葉が心に残っていた。
次の日、買い物前に遼の店に行ってみた。昼前だから誰も居ないと分かってるけど。
(あれっ誰か居る)
カラン
「おぅ ひとみ!」
「遼くん 早いんだね」
「今日は特別。新しいカクテル作ろうと思って。そうだ、これ飲んでみてよ」
「きれいなピンク色だね」
「いいことがあったから、記念に。ピンク アイて名前で。アイはひとみのアイだよ」
「えっ!」
ゴクッ
「うん おいしい 飲みやすいし」
「そう どれ」
ゴクッ
「うん いける。あっ ひとみと間接キスしちゃった やったー」
「もう 子供みたいなこと言わないでよ」
「じゃあ大人のキスしようか」
遼はカウンター越しに体を乗り出し手をひとみの頭に回し、唇を近づけた。ひとみも抵抗することなく目を閉じ受け入れた。
チュッ プチュ チュッ チュッ
レロレロ
ウン
遼が舌を絡ませてきた。少しびっくりしたが、回した手で引き寄せられ、ひとみも激しく舌を絡めた。
ゥン レロレロ ブチュ レロレロ
「わっ わたし買い物いかなくっちゃ。じゃあね」
「うん じゃあ」
ひとみは、恥ずかしそうに逃げるように店を出た。