ズルズルとスーツのままベッドに引きずり戻される。
「…冬馬…お前…他の顧客にもこーなの???」
「いいえ…宏樹さんだけです…えっ!?」
「……」
「……ふっ…ん」
深く濃厚なキス…宏樹の悪戯な指達が…再び俺のネクタイを解こうと…!!
「ぶぁっくしゅーん!!」
「…?」
宏樹はデカイくしゃみを俺の顔に一発かました。
窓の外には白い粉雪が、ヒラヒラ散らついている。
俺は、顔に散った宏樹の唾液やら鼻水やらを拭いながら…。
「…ふっ…また、ぐっと冷え込んできましたね…宏樹さん…風邪には気を付けて下さいね…」
「えぇ…喉はアナウンサーの命なの?」
「…はいはい?」
『グッド☆イブニング』の相方の高山アナのマネをしても…似てないし…いい歳こいたオッサンが…気色悪いだけだし…なんて…思っても俺は大人なので、言葉には出さずお気の毒様な彼の奇行を温かく笑顔で見守ってあげた。
「…ふん!!どうせ、僕は、30過ぎたオッサンですよ!!気色悪いですよ!!」
「うっ…!!」
この人って…たまに人の心の中を読んでしまうから…困る…?
うさこさんへ
ヘタレ吉田に励ましのお言葉ありがとうございます〜(*^^*)感激ッス!!