私と先輩は時々テレフォンセックスをしていた。最初はすごく良かったんだけどだんだん私の体はそれだけでは満たされなくなっていた。電話だけでは温もりまでは感じられず満たされない。私の体は先輩のぬくもりを忘れかけていた。先輩に会いたい!!そう思って私は東京に行くお金をためるためにファミレスのバイトを始めた。
「あやちゃんいつも遅くまで頑張ってるね。」社員の白井さんだ。白井さんは一見冷たそうだけどすごく優しい。私より8歳年上で、何度か彼女が友達を連れてお店に来たことがある。彼女はすごく色気があってきれいな人で美男美女のカップルである。私は彼氏である先輩が東京の大学に進学し会いに行くお金を貯めるためにバイトを始めたことを説明した。
「じゃぁあやちゃん遠距離なんだね。寂しくなったりしない?」
「寂しいです…」何故か素直にこの言葉が出てきた。
「そんな暗い顔しないで。ほらっ早く終わらせて、今日はもう遅いから俺が家まで送るから!ねっ!」ぽんぽんっと頭をはたかれた。その時、なんだかちょっとドキッとした。先輩が東京に行ってから男の人と触れあうことがなかったせいか、何気ない事にドキドキしていた。