「あやちゃんどうしたの?」
「いえ、何でもないです。」
「ならいいんだけど、ほら着いたよ。」連れていかれた場所は当たり前だけどホテルではなく、夜景の見える場所だった。私達は車から降りて少し歩くと…
「うぁ〜…キレイ!!すごぉい!本当にキレイ!」私は1人はしゃいでテンションがすごくあがってしまった。初めて見たその夜景は一生忘れないと思うくらいにきれいだった。あまりに綺麗で感動して涙が出そうだった。ずっと見ていても飽きないくらいにキレイだった。
「だろぉ〜俺の一番気に入ってる場所なんだ。嫌なこととかあるとさここに来てしばらくぼーっとこの景色眺めてるんだ。」
「連れてきてくれてありがとうございます。」
「なんかさあやちゃん寂しそうだったから。見せてあげたいなって思ったんだ。あやちゃんすごく喜んでくれたみたいでよかった。」
「本当にキレイ!」
「あやちゃんの喜んでる顔可愛いよ。」そう言って抱きよせられてチュッて軽くキスされた。あまりに自然すぎるキスで私は嫌だと思わなかった。私の頭の中からすっかり先輩がいなくなり、白井さんと何度も唇を重ね合わせた。白井さんのぬくもりは物凄く心地よくて私は白井さんの腰に手を回し胸に顔をうずめていた。
「そろそろ帰ろうか…」そう言って車まで手を繋いで歩いた。