こうして私の心の襞に残る記憶を綴って来た…これまで述べて来たこの愚作は、8割方、事実だ。
私は今、40歳を迎えた。
主人と頑張って、フォトスタジオを拡張させることができて従業員7人を雇用するまでになった。
7年前のこの出来事が私をある意味、自信と女を取り戻させてくれた。
大学などこれまでの人生を通じ、マドンナだとかコンテストで優勝したとかなどあって、男好きのする顔だとか言われたし事実、芸能プロからの誘いもあった。
主人が保証人の欄についた一度のハンコ。
この為に私は三本のアダルトビデオのヒロインにされたのは事実だ。
この博多の高級ホテルでの撮影の他、大分県の海岸の砂浜にブルーシートを張って、キャンプを装い、セックス場面を撮影された。この時は6人のスタッフで…男優らしき人も居た。優しかった。
アナルプレーの撮影では事前に浣腸をされ、腸の中を清潔にされるのだが、便意を私が訴えると「恥ずかしいだろう、一人で海に入って来なさい」
と言ってくれた。
車でのセックスシーンは太宰府から熊本阿蘇、湯布院を回るコースで撮影された。阿蘇の大観望、湯布院の足湯…思い出す
貸金回収の手段として男なら原発の過酷な危険作業現場、遠洋漁業船、アスベスト処理…女なら風俗、売春…が相場だった
ソープランドの面接に行かされたことも思い出す
幸いと言おうか私に強要されたのがアダルトビデオだった。
陰部に媚薬を塗り込まれてのセックスもあった。
放尿シーンは恥辱だった
ただ、私が今、こうして事実に若干の誇張を交えて話しを敢えてするのも…私は本来、淫乱な女だからかも知れない。
黙って心に秘めていればいいものを……。
∞∞∞正直に言おう。∞
三本のビデオ撮影で私は殆ど全ての場面でアクメに達し、悦んだのだ。
その道では素人の女が媚薬を塗られ、百戦錬磨の男優のテクニック、それように研究開発された機器でセックスされた時、妖しい快感に誘われるのは当事者でないと解って貰えないだろう。
恥ずかしい話しだが、意思とは離れて、体が反応してしまうのだ。
嘘だ、と言える女性がいるだろうか。
匿名であっても、こうして下手な文章に残して気持ちを整理して…
アラフォーと言われる年代を、みずみずしい女で生きて行こうと思う。
「女」を枯らさずに…