本当にコスモは逞しいオスに育った。
走る姿もスマートで精悍だ。羊を追い、魚を拾い、撃ち落としたカモをくわえて戻るDNAを感じる…。
亜矢とは殆ど連日、この公園で二匹のトレーニングを理由に会えた…。
二匹が戯れるのを眺めながら、差し障りのない互いのプライベートに関しても話した…。
亜矢が教えて欲しいと言う、小指を使う指笛も教えて…どうにか鳴るようにもなった。
私が単身赴任で、ここで小さな会社を任されていることを話せば 亜矢は夫が海運会社に勤務していて、前任地イギリスには夫婦で着任したが、今は東南アジア支店に勤務し政情不安もあり夫が単身赴任で、自分とコスモで家を守っていることも話してくれた。
「亜矢さん、コスモをコンテストに出して見ませんか。いいとこ行きますよ。姿がいい」と言うと
「そうですか?私には解らないけど…健さんが言われるなら…」亜矢は自信なさ気だ。
「コスモの成績がよければ子供たちも威張れる。
亜矢さん、コスモ、毎日オナニーしてますね。男らしくなった。股間が」
「やだ、健さん。その言い方。…私はただ…健さんが教えてくれた通りに。…オナニーって言葉、刺激が…強すぎます…」
私は指笛で二匹を呼んだ
駆け寄る二匹に鳥のササミの褒美を投げた。
「亜矢さん、して見せて。コスモのオナニー…」
「ええっ、今、ここで?…健さんの前で?出来ない…私。恥ずかしい…」
「亜矢さん、この早朝に…誰も見てませんよ。それに私にする訳じゃないコスモにするんですよ」
「ええ?…でも…」
周囲を見回す亜矢。
「さあ、早く…」
「べ、別に…オナニーとかじゃ…ないんですよ…ただ…こうして…」
亜矢はコスモの横に腰を降ろすと左手てコスモの背中を撫でる…。
「どうしても?」
亜矢は私の顔を見ながらジーンズの片膝を地面について、コスモの股間に右手を伸ばした…。
睾丸の辺りから竿の部分までしなやかな指が往復して愛撫する…。
顔は私から背けて…。
「亜矢さん、私の目を…見ながら続けて下さい…コスモの気持ち…解りますよ…私にも感じる」
30秒程の間があって…やがて…ゆっくりと亜矢の顔が私に向けられた。
「健さん…私だって女。
今、ひとり身の…ぁぁ