俺は周りに不自然に思われないようにチーズハンバーグを食べていた。
味はしないんだけど。
リイチは巧みに膝を割った手を滑らせてチャックをつまみ引っ張った。
「ま…」
出そうになった声をハンバーグと共に飲み込む。
隙間に指が入り込む…。
や、嫌だ…ってえ!!
リイチの長い指がトランクスの上から触れ…ビクッと反応してしまった。
リイチがチラッと横目でみる。
「感じた?」
答える余裕もない(汗)
人差し指と親指でアレを包み、ゆっくり揺すられる…や、ばい…って…!
「〜っ…っっフ…」
思わず出そうになった声を噛み殺す。
目の前では無邪気に飯を食べ終えたリョウが満足げに話しかけてきた生徒と話し込んでいる。
「桜、立ってる」
「言わな…で…」
なんでそんなこと言うんだよ…?
甘い感覚で身体中が満たされ始めて…俺の理性が消えていきそう…。
指が上下に蠢くたび、意思とは裏腹に息が荒くなる。
声…出るって…ば…
必死でリイチを見つめているのに目をあわせてもくれない。
「リ…イチ、も…無理…だから…」
「うん…可愛い」
可愛い、とか…やめてよ…!!
冷たいとさえ言える目なのに、指は優しい。
どうしようもない快感に背筋がゾクゾクする。
見計らったように、指が直接アレを掴んだ。
「っは…!…ン…」
指はアレの先端を円を描くように撫であげ、目の眩むような刺激を与えた
「凄く濡れてる」
小さな声に心臓が高鳴る…ダメ…も、無理…!!
俺は乱暴にリイチの指をはね除けるとチャックをしめた。
そしてプレートもそのままに、走った。
呆気にとられたリョウを残して…リイチの顔も見ないで走った。
そう、俺は逃げた。
あのままじゃ、俺は…。