「桜…ヤラシイ(笑)」
からかう唇、リイチ、ダメだ、考えが…まとまんない…!
容赦ない指先…敏感すぎる場所をつままれたり、弾かれたり…ふいに夜の空気に肌が晒され、シャツを捲られたことに気づく。
「綺麗だね、桜…。ここキスしていい?」
いやらしく伸ばした舌で散々いじめられたとこを舐められる。
静かな庭に響く、水の音…どこまでも卑猥で、俺は身をよじる。
肌が粟立ち、食い縛った歯から吐息が漏れる。
「ああ…っ、ど…すれば…い…のぉ…」
涙が溢れる。
苦しくて、嬉しい。
相反する感情の波…。
俺は薄目をあけた。
恥ずかしさで、快感で溜まった涙が横に伝う。
リイチは顔をあげて、微笑んだ。
舌先で、涙を拭う。
「しょっぱい」
「…ば…バカ……」
月明かりを背にして、乱れた様子のないリイチ。
でも、氷の目が、俺を見つめるその目が、激しく求めている。
意地の悪い手つきで、ゆっくり…ゆっくり、晒された肌を撫でていく。
下腹部に迫る。
甘い感覚で溶けそう。
ああどうにか…なっちゃうよ、リイチ…。
「は…もう…だ、だめだっ…てや…だょ…っ」