「ああ…う…っ…リイチ…りい…ちぃ…」
「桜、好きだ」
リイチの声。
ちょっと焦ったような声で、イキそうになる俺。
いつのまにか指が増えている。
熱い…熱くて…。
リイチの指が抜き差しされる度に、頭が変になっていく。
くちゅっ、という粘膜の擦れる音で、ほとんど発狂しそうだ。
もっと、熱くして。
思っただけじゃなく、声に出ていた。
「僕が…欲しい?」
必死で頷く。
「リイチ、欲しいよ…リイチが、欲しい…!」
繋がる…大好きな、リイチとひとつになる…。
たいした抵抗もなく、沈むリイチ自身。
強烈な圧迫感と快感。
「ああっ…リイチ、いいっ…いいよ、リイチ、助けて…」
「だ…め(笑)」
気持ち良すぎて、悲鳴に近い断絶的な喘ぎ。
リイチも、桜、って何回も呼ぶ。
呼びながら、脇腹に手を伸ばし、濡れて淫らに糸をひくアソコを上下に擦られて…。
「はあっ…ふ…っ」
「桜、桜…」
「リイチ…っ!!」
リイチの精液が解放されたのと、同時に俺も果てた…お互いの名を呼んで、倒れこんだ。
リイチはぐったりした俺を抱き締めた。
それから、照れたように笑って言った。
「いじめて、ごめんね」
俺は、とろん、とした意識の下で…リイチにしがみついた。
「リイチが大好きだ…」
俺たちは冷えていく汗を感じながら、金貨みたいな月を眺めていた…。