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太陽の光?

 2006-03-18投稿
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「なんだ。好きな奴いるのか…」

少し寂しそうな表情をして、うつ向く松本。

「先生?」

不思議そうに見つめる深華。顔をあげ、深華を見る松本。

「あーあ。うらやましいよ、そいつが」

「えっ?!」

「俺、入学式の時、一目見てからずっと気になってたんだよ、深華のこと。なんか純粋そうな子だなぁって。俺、人を見る目はあるからさ、お前はいい子だって思った。そしたらどんどん気になって…好きになった」

真剣な目で深華を見る松本。真っ赤になっている深華。

「そ…れ…」

「こんな短期間で簡単に人好きになってんじゃねーよって感じだけどさ、俺、そーゆー奴だから。すぐ好きになって、たまに騙される」

「え…同じだ。私もすぐホレちゃって、騙されたり、裏切られたり…あのね、先生。私の好きな人は先生だよ?」

泣きそうな顔で松本に告白する深華。それを聞いて少し赤くなる松本。

「え…そうなの?」

松本の問いに、黙ってうなずく深華。深華の目から涙がこぼれおちる。

「深華…」

深華を優しく抱きしめる松本。大きな体にすっぽりと埋まっている深華。すると、準備室のドアを誰かがノックした。

コンコン

びくっ!

すかさず離れる二人。

「は、はいっ」

ガラガラ

「おい松本」

「あ、なんだ杉浦か」

杉浦は、松本の友人だ。数学の教師をしている。

「廊下に声が漏れてたぞ」

「うそ!!杉浦、誰にも言わないでね」

「当たり前だろ。まぁ声が聞こえたから忠告に来ただけだし。静かに会話してろよ。じゃ!」

「サンキュー杉浦!」

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