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鬼畜なアイツ 24

ねこ  2009-07-20投稿
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ぶっちゃけていうと。

俺は次の日、昨日の行為の代償からか、ある部分が痛かった。

が、そんなことはいい。

問題は…リョウだ。

俺は正式にリョウに告られてはいない。

時々されたり、したりしていたキスも、深い意味があったのかは解らない…ただ、友情だけではないことは確かだ。

俺自身、時々リョウに惹かれていた。
利用していたんだろうか…俺は辛さをリョウで誤魔化していたのかな。

俺、最低だ。


俺は、休み時間にリョウを呼び出した。

温い風が吹く屋上で、リョウは空を見ていた。
俺が来たのに気づいて、嬉しそうに笑う。

痛いよ、俺…。

「良かったな、ユウキ」

…?

きょとん、としてリョウを見上げた。

「リイチと…その、結ばれた…んだろ?」

血が登って、引く。
口の中が乾く。
み…みていた?

「お前らがいないのに気づいてさ…ごめんな、見ちまってさ。でもチラッとみて、引き返した」

「リョウ、俺…」

リョウは寂しげに微笑んだ…茶色い髪をかきあげて。
「ふられたな、俺」

その一言が痛くて、俺は…目を逸らした。

「ごめん…俺、最低だよな… リョウの優しさを利用したんだ」

リョウが笑う。
「たとえそうでも…いいさ、別に。俺は…お前が今、幸せなら」

痛い…。リョウのこと、リイチとは違う部分で好きなんだ。
でも…二つは手に入らない…そして、どちらかを選ぶなら…もう答えは出ているんだ。

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