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パーティー [4]

茉莉子  2009-07-20投稿
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私は何故、この車に乗ったのだろう…。
自分でも解らない?!。市街地のレストランの駐車場であり身の危険とかは全く無かった。
遮光シールが張られた大型ワンボックスカー。
後部座席の別誂えらしい二人掛けソファ。
それに掛けた私。

「表情が硬いといい写真は撮れない。リラックスしましょう」宮本さんがクーラーボックスから取り出したペットボトル。
冷えていて美味しかった

「これ、お礼です。取り敢えず二万円です。受け取って下さい。じゃカメラテストしますね。…硬い…もっとリラックス…色気出して…彼氏とデートする時の顔で…」
私は思わず笑った。
「私…結婚してますよ。彼氏だなんて…言わないで…色気?そんな写真なんですか?…オバサンですよ、もう…出来ない」
「えっ、嘘、嘘でしょ、奥さん?人妻さん?」
宮本さんは呆気に取られた顔で私を見た。私は顔が赤らんだ。

「ぅわ、奥さん!…いい笑顔がいいです…それそれ…」ファインダーを覗いたまま宮本さんは、しゃべりを止めずにシャッターを押し続ける…。
「ペットボトル飲みながら…上目使いで…そうそう…いいな、いいな…今度は右向き、左向き…」

「いいなぁ。いいな奥さん…素敵ですよ…も少し…色気?出ませんか…誘う感じ…ベットから旦那さんを誘う顔…」
「えー、私そんな…出来ません…こうですか?」
プロのカメラマンって有無を言わせない!
グイグイと引きずり込んでいく…

「うわ、いい。…ソファに土足のハイヒール…色っぽい…凄い…背筋を伸ばして…そうそう…いいな…もっとヒップを強調して。…突き出す感じ…いいな…それ、頂き!…騎乗位で…腰を使う感じ…いい。…いい素敵…」
私は恥ずかしいとか理性とか考える前に…体が宮本さんが言うシーンを想定して動いてしまう。
そして…恥ずかしいが下半身に濡れを感じたのだった…。

「今度は、ソファに横になって…手摺りに頭、乗せましょう…そうそう…片膝を立てて…ギリギリまで…立てて…も少しめくれませんかスカート…ぅわ、いい、も少し…私、勃起しそう…ああ」
一貫して私はレンズから目線を外していなかったが「勃起」と言う言葉に思わず一瞬宮本さんのズボンに目をやった?!

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