怖い。
頭の中が恐怖で支配された
今まさにされようとしてる行為以上に
コイツの目が…いつもと違うから
「…っめろ…」
声が上手く出せなかった
衣服に侵入してきたその手はゆっくりと
厭らしい程に動く
顔を背けるのが精一杯で
でもそれは間違った抵抗だと後から気付いた
表わになった首筋をヌルヌルとしたその艶めかしい舌が這う
「ぅあ…っ」
ぞわ
「ここ弱いの?」
やめろ…!
(野原、カワイイなそのカオ)
ぷちゅ、ちゅ
(ぅう…)
思考を停止させられそうになる音に流されないように
込み上がってくる何かを抑え込むのに必死だった