最近市川さんは忙しいらしく会社以外ではなかなか会えてない。恋人同士だったら可愛くわがままも言えたけど私と市川さんは不倫だからただ市川さんの連絡を待つのみだった。
私は市川さんとの激しいセックスを思い出しながら自慰をする日々が続いた。市川さんのぬくもり息づかい…硬くておっきい市川さんのを思いながら自分の指をしゃぶりながら…
すごくめちゃくちゃにされたいって思っていた。誰でもいいからめちゃくちゃにしてほしいって思っていた。
そんな事を考えながら歩いていると
「ゆみ!」
振り返ってみると元彼のこうちゃんだった。
「こうちゃんじゃん!久しぶり〜。」
こうちゃんとは1年くらい前まで付き合っていた。好きな人ができたと言われ私はふられた。こうちゃんは友達の家から帰る途中だったらしく私を見かけ声をかけてきたらしい。
「ゆみ、なんか色っぽくなったなぁ。俺と付き合ってた頃より綺麗になったな。」
「そぉ?私を振ったこと後悔しちゃったりしてる?」私は少し意地悪く聞いてみた。
「まぁ…そんな感じかな…ゆみはいい恋愛してるみたいだな。」
「まぁね♪」
「立ち話もなんだからもし時間あったらお茶でもしない?」
「なになにそれってナンパみたい。」笑いながら私は言った。なんか懐かしかった。こうちゃんに振られた頃は悲しくてもう立ち直れないって思っていたからこんな風に話せることがなんだか少し嬉しい。私とこうちゃんはその辺のカフェに入ってお互いの話をした。もちろん私は不倫をしてるなんてことは言わずに市川さんの話をした。こうちゃんは今も私を振ったときの子とまだ付き合ってはいるが少しマンネリ気味らしい。ふと外を見ると市川さんが女の人と歩いていた。そして小さな子供と3人仲良く手を繋いでいた。わかりきったことだったけどその光景を目の当たりにしてなんだかすごく自分が惨めで悲しくなった。