「ごめん、ごめん。待たせちゃった?」
「私とゆみもちょうど今、合流したの。あっ紹介するね。私の親友のあや。」
「初めまして、ゆみです。」私は二人に軽く会釈をした。
「へぇ〜ゆみちゃん可愛いね。俺、あやの彼氏のりょう。で、こいつが俺の友達のたつや。」りょうくんはノリのいい感じで挨拶をした。たつやくんは笑顔で軽く会釈をした。
「あ〜こいつ、たつやさぁ女と話すの苦手だからゆみちゃんよろしくね。」たつやくんはなんかむすっとしてるように見えた。
「ゆみ、あとは頑張って。」こそっと耳元であやは言った。
「えっ??」って私が驚いているとりょうくんが「じゃあとは2人で頑張って!」りょうくんはたつやくんの肩をぽんっと叩いてたつやくんもびっくりしている感じだったけどあやとりょうくんは私とたつやくんを置いてさっさといなくなってしまった。
残された私とたつやくんの間に沈黙が流れる。
「ゆみちゃん…だよね?ここじゃなんだからどっか入ろうか?」沈黙をやぶるかの用にたつやくんが口を開いた。
「うん、なんかさいきなり2人にされたら照れちゃうよね。」
私とたつやくんはなんとなく歩いてたら見つけたカフェに入ってお互いに自己紹介をした。たつやくんは眼鏡をかけててすごく真面目でクールでそんなに話をするタイプではないらしく、私ばかりがぺらぺら喋っていた。
「ゆみちゃんておしゃべりなんだね。」たつやくんは無表情で言った。
「ごめんね。」
「こっちこそごめん。悪い意味じゃないんだ。俺さあまり喋るタイプじゃないし、言葉が足りないから誤解されやすいんだけど、ゆみちゃんみたいに話してくれる子の方が楽なんだ。」
それから2人で映画を見てぷらぷらして別れた。
家に着く頃…
「今日はありがとう。すごく楽しかったよ。又、会ってくれる?」たつやくんからのメールだった。あまり楽しそうじゃなかったし、私ばかり話してたしこんな風にメールが来たことにびっくりした。