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先生(オレ)ノ命令ニ従エ。?

れお  2005-12-17投稿
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「なっ何ですかっ??」

急に呼び出されて連れて来られた資料室。
冬の6時は真っ暗だ。

なのに先生は電気を消した。

「何・・・?」

目が慣れてくると先生の顔がはっきりと見えてきた。
何か複雑なカンジ。


――先生はあたしの担任。
今年37歳になるかもうなってるのかくらいの妻子持ち英語教師。
背が高くて、運動部の顧問を持っているおかげで結構しっかりしている。

「美帆。」
「は?」

呼ばれた事のない呼び捨てで呼ばれた。

ゆっくりと近付いてくる先生が怖い。

先生はあたしのまん前で止まった。

カチ。

電気がついた。

「え?」

先生がはにかんだように笑う。

「ゴメン・・・。」
「え?」
「ゴメン犯そうとしました。」

悪びれた様子もなくケロリと言ってのける。

「は?は?意味わかんない・・・意味・・・。」
「美帆?聞いて?」
「なっ・・・。」
「お前は今から俺と付き合う事になります。」
「はっ?」

意味不明。

ホントに意味不明。

あたしは先生の事好きだけど・・・
だけど、

「先生ってあたしの事好きじゃないですよね?」
「・・・んー。」

先生の目、あたしはよく見てる。
何処を向いているのか。
何を探しているのか。
先生はあたしの事を好きなんかじゃない事くらい分ってた。

何故なら先生はあたしの親友に片想いだから。
隠してるつもりでも、あたしには分った。

先生にはいつも守りたいヒトがいたんだ。
もちろんあたしじゃなく、
奥さんでもなく、
可愛い自分の子供でもなく。

「身体。」

先生がその単語だけを口にした。

「お前、俺の事好きだろ?」
「えっ??」

何で。
否定できない。
何で。
先生は知ってるの。

「分りやすいんだよ、お前。俺に抱いてほしいだろ?」
「ばっ・・・バカじゃないの?」
「身体だけくれよ。」

意味不明。
でも・・・好き・・・。

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