達夫のマンションは、祇園から歩いて十分ほどのところ。
大きな寺院の裏手にある、五階建ての小さなマンションだ。
間取りは2LDK。
広くはないが、軽薄そうな住人とは正反対の、モノトーンで落ち着いた部屋。
掃除も行き届いていて、空き缶ひとつ置いてない。
故郷のあたしの部屋より、よっぽど綺麗だ。
部屋を見回してるあたしに、達夫が言う。
「裸になり。やりとうて堪らん」
覚悟はしていたが、あまりのストレートさに、あたしは戸惑った。
「あ、あの…。シャワーを先に浴びたいんです。いっぱい、汗かいたから…」
あたしは、訴えた。
無駄な時間稼ぎ…。
すると、もう既に上半身裸になっている達夫が言った。
「シャワー?何を言うねん。
汗の匂いのする、千絵のオマ☆コを舐めたいんや。
はよ、しい」
あたしは諦めた。
Tシャツを脱ぎ、ジーパンを下ろす。
パンティーとブラだけになって、達夫の前に立って言う。
「あとは、達夫さんが脱がせて下さい…」
「よっしゃ!」
達夫はあたしを抱え上げた。
お姫様抱っこをして、寝室に連れて行く。
ベッドの上に投げだし、重なってきた。
優しいキスも、おっぱいへの愛撫もなしで、いきなりパンティーを脱がせた。
あたしの両足を開かせ、花園に顔を埋める。
高い鼻の頭でクリトリスを刺激しながら、
舌の先で、ラビアを掻き分ける。
「あんっ!イヤ!」
あたしは思わず、声を上げた。
腰を引いて、達夫の舌から逃れようとする。
身体を守るというより、
汗で、饐えたの匂いを放っているはずのオマ☆コを嗅がれるのが、堪らなく恥ずかしい。
だけど、達夫は容赦しない。
ピチャ、ピチャ。
クチュ、クチュ…。
わざと音を立てて、愛撫する。
次第に、舐める音は、粘り気を帯びてくる。
「ああんっ!イヤ。何だか、変な気持ち…」
あたしはお尻をモゾモゾさせて、愛撫に応える。
「やっぱり、思った通りや。千絵は、淫乱なんや」
屈辱的な言葉。
なのにあたしは、身体の奥が熱くなってくる。
パパに、『オンナ』にされ、開拓された身体が、
初めて逢った男に、反応するなんて…。