白いコートを脱ぐと、冬だというのにフワフワとしたノースリーブに短いスカート。
俺は正直ドギマギしていた。いつもこんな感じの服だが、こんなに動揺するのは始めてだ。部屋の雰囲気のせいなのか。
彼女の方はまるで警戒する事もなく、散らばったクッションを集めて俺の背中にあてる。
「よっ、と」そして自分のクッションを背中にあてて俺の横に座ってきた。
「近過ぎるだろ」冗談ぽく言ったがかなり困っていた。変な気がしそうで怖い。
なのに、彼女は子供みたいに笑いながら「サービス☆」と言い俺の横で落ち着いていた。
そして。全く落ち着かないまま酒はどんどん運ばれてくる。
俺の以上なピッチにつられてか、彼女の目も珍しくフラフラとしてきた。