「ねぇねぇ。りゅう兄は彼女とどうなの?」
話が仕事から恋愛の方へと流れていく。
「お互い忙しいからあんまり会えないかな。」今日会うつもりだったけど。向こうも気にしてないみたいだったからな。考えて少し寂しくなった。恋人との距離じゃなく、そうまでして恋人の席を埋めてる関係にだ。
「じゃあ淋しいねぇ…」彼女の手が俺の肩を撫でる。
どうしてここで一歩進めないんだ。でも何も出来ない。
「…そうでもないけど」そう言ってビールを飲んだ。彼女の手も離れてビールに移る。
撫でられた肩が暖かい。軽く触れてる太股同士がくすぐったい。
息が詰まっていた。