翌週の火曜日。
貴子は、有名なデパートの袋を差し出しながら、
「大変なご迷惑をお掛け致しました。お詫びと…コーチを受けて頂いたお礼です」頭を下げてくる
「えっ、そんな事はしなくて結構ですよ。体も何ともないのに…でも、ここでお返しするのも大人げない。ま、お茶でも飲みましょう」
私はラウンジに誘った。
「魅力的な奥さんからのプレゼント。嬉しいな!
開けて見ていいですか」
私は子供のように言った
「お気に入るかどうか」
貴子は紅茶を一口飲んで言った。
覗くと、重量感のある15?四方の箱と小さな紙袋が入っていた。
紙袋の中には水着が入っていた。時々、ジム用の水着は買うが、男用にも多種あって…トランクス型、ボクサータイプなど
がある。
海辺であれば、若ければ穿いてみたいと思うが、セクシーで買えなかった男性用ハイレグ調の水着が目に入った。
「うわ、前から欲しかったんですが…ジムでは派手かと思ってたんです。
モッコリし過ぎませんかね?泳ぎ易そうで私は好きだけど…」
貴子は少し顔を赤らめ、
「エッチな表現!健さん…私それ位の、穿いて欲しくて。似合うと思います、男らしくて私好き」
「そう?じゃ今日穿いていいですか?…」
「どうぞ。気に入ってくれたなら。見たいわ、きっと素敵だと思う」
私はさりげなくテーブルの上から貴子に近付き、
「…でも、笑わないで下さいね。私二ヶ月前から貴子さんを遠くから眺めて…時々、興奮したりしてました。そうなったらどうしよう?トランクスなら目立たないけど……やっぱり今日は止めときます」と私が囁くと、
「イヤだわ、健さん!おっしゃらないで。赤くなります!冗談を。…でもそんな事も無いでしょうが、そんな時というか、もしもの時、ペアのトランクスも入っています」
言われて袋を覗くと、同じロゴ入りのバスタオル、ランニングシャツとトランクスが高級感のある四点セットになっていた
「シャツとトランクスは濡らさないの。泳ぐ時には水着だけ。それがオシャレなんです」
貴子も小さな声で説明してくれる。
「判りました!今日これ、穿きますね。でも貴子さん、あまり見ないで下さいよ。見られると…」
私がわざと困り顔で言う
「はいはい。見ません。エッチなコーチさん!…でも…見たい、かも。」
「約束ですよ!見たら…プールの中で、水の中で…イジメるかも」