月曜日から、あたしは京都の街を楽しんだ。
ガイドブックを片手に、
洛東−洛北−洛西の有名寺院を巡る。
お寺なんて、今まで何の 興味もなかった。
まあ、普通の13歳の女の子で、お寺が好きな子なんていないよね?
だけど、実際に踏み入れてみると、限りない安息に包まれた。
やっぱりあたし、
ママの子供なんた…。
手入れの行き届いた庭園を眺めていると、
胸が締め付けられた。
次の月曜日。
あたしは朝から、京都駅の改札前にいた。
佐倉さんは、月曜日から来るって言ってたから…。
待ち伏せ…。
だって、佐倉さんの連絡先、
あたしは聞いていない。
もし会えなければ、
あたし…、
どうすればいいのかわからない。
だけど…
いくら待っても、
佐倉は現れなかった。
あたしはホテルの部屋に帰って、電話を待つ。
けれど、
電話が鳴ることはなかった。
明日から、どうしよう…
あたしは不安に苛まれながら、
眠りについた…。
佐倉さん!
どうして連絡くれなかったのよ!
全裸のあたしが
たくましい佐倉の胸に飛び込む。
悪かったね、千絵。
あたしを抱きしめて、
背中を優しく叩く。
あたしたちは、
縺れ合いながら、ベッドに転がる。
荒々しく乳房を揉みしだかれ、あたしは喘ぐ。
「ああっ、佐倉さん!いいっ!」
あたしは、髪を振り乱しながら、
佐倉の下腹部を探る。
早く…欲しい…。
あたしは、
佐倉のおちんちんを、掴もうとする。
だけど、
その手が空を切った。
なんで!!
佐倉は、あたしの胸に顔を埋めている。
何度も何度も、
下腹部を探るが、
あたしの欲しいものが、
そこには、無い…。
「佐倉さん!
おちんちんがない!
何でよぅ!
佐倉さんってばぁ!」
あたしは、
佐倉の髪を掴んで、
胸から顔を上げさせた。
「千絵…、ごめんよ。
もうお前を、抱いてやれないんだ…」