「そうじゃない!…コーチ失格だなんて…言わないで!私の我が儘!ストレスを受け止めて…」
貴子は言った。
「解った。貴子さん、許してくれるなら、理想のコーチになるよ!エッチな練習メニューになるけど、ついて来れるかな」
貴子は恥じらい笑った。
「コーチに抱かれて解ったの。見つめ合うだけで
会話が出来た。恥ずかしい言葉も使った。私が望むとおりのセックスをしてくれた。アイコンタクトが出来る関係って凄いと思った。車をぶつけた時とこの前のホテルで二回目、この人だって」
「貴子さん、握手だ!」
私は片手運転でフィットネスクラブのエントランスまで車を運転した。
貴子は握手した手を離そうとしなかった。
担当者が案内してくれたそのクラブは、25m、18
コース、内4コースが上級者コースになっていた。
飛び込み台や水深などのポイントは国際基準を満たしていたし、全てがゆったりとしたスペースが取られていて、ラウンジや喫茶コーナーには目隠しに観葉植物で適当に仕切られ、好感が持てた。
螺旋階段を昇るとテラスがクラブの半分を巡るように取り付けられ、白いビーチチェアが列んでいて、熱帯植物や水槽の中で熱帯魚が泳いでいた。
「ぅわ〜、コーチ、ここ何だかエッチですね…そう思いませんか」
チェアに寝そべって貴子は担当者に聞こえないように囁く。
アスレチック室も覗く。
最新施設が揃っていた。だが、さすがに数が少なく、希望する時間に必ず使えるとは思えない。
ロッカールームは1Fが一般向け、2Fが VIP向けとなっていた。
パンフレットのとおりの間取りだった。部屋数40室で、残り6部屋の内、貴子は一番奥のロッカーが気に入って、契約した
私は持参していたコンベックスで各所のスペースを測り頭に入れた。
貴子は全てを払うと言ったが、最終的に折半ということで納得させて互いにその場でカードで支払いを済ませ入会した。
帰りの車の中で貴子が話し掛ける、
「コーチ、備品は?何が要りますか?」
「貴子さん、コーチが弟子に敬語を使うんじゃ迫力もない。…これからは
『貴子!』と呼び捨ての命令調で行く!…ロッカー室は、弟子が言うことを聞かない時の お仕置きルームにする!」言うと
「うんうん、それいい。呼んで呼んで!お仕置きね」とはしゃぐ貴子。
私はダッシュボードから取り出していたスイッチを入れた。「ぅぉお〜、ああ〜ぅぉぉ〜あー