それは、私が高2で弟の晴希が中3の夏だった。 ―「桜井!!弟が来てるぞ」その一言を聞くと胸が高鳴る。「ハル♪きてくれたんだぁ(^O^)」「姉貴が辞書忘れたとか言うからっ。ほら。」 私は物心着くまえから弟の晴希が好きだった。 もう好きで好きで仕方なくってハルが他の女の子と接するのが嫌だから最近は昼休みに高校に呼び出している。 「夏希ってぇ、絶対晴希クンのコト好きでしょお??」 え… 親友の美早(みさ)は一番仲希良くてお互い信頼しあってる。髪はいつも肩から下に伸ばしたことがないショートヘアーでスラっとしていて簡単にいえば美少女。 羨ましいと思ったコトは何度もあった。 「近親相姦はゃばいよ? 今のうちにやめときなって」…私のために言ってくれているんだろう。 …でも私はどうしてもどうしてもハルが欲しい。 あの腕で力強く抱いて欲しい。 ハル…ハルは弟なんかじゃないょっ? ハルに…私の「初めて」を奪ってもらえたら、どんなに幸せだろう。