俺はずっと後日気付くことになるのだが…義姉は俺にことセックスに関して正しい知識を与え、ストレスを溜めることなく、大学生が起こしがちな間違いを起こして貰いたくないと考えたらしい…剣道に、勉学に打ち込めるように、健康的な大学生活を送って貰いたいと。…ただ、兄との性生活に弱冠の不満、ストレスを抱えていたのかは判らない…自分も体育系大学で学んだし中学教諭を勤めた女性である。
単なるいびつな思いだけで義弟の俺とセックスをしたとは思いたくはない…何かがある、学習する何かがある、俺の人間形成に必ず役立っと思うことにした。
「凄い写真ね…」
義姉は冷蔵庫から缶ビールを持って来て、俺が座るソファの前に座った。
プルトップを抜くと、一口、二口飲むと、それを俺に差し出した。
「秀さん、飲みたい時は何時でも言うのよ。隠れて外で飲むんじゃないの…話しの判らない女じゃないつもり。家で飲ませてあげる!…あなたは何かと注目されてるの!
家ではいいけど…外では絶対にダメ!…バレたら絶対にダメだけど…バレなきゃいいって…考えましょ!…判るわね?…今夜のことも…よ!…秀さんは…今夜、また一つ、大人の階段を昇るの…」
義姉は下から目線で俺を見る。あまり記憶はないが母が生きていればこんな優しい目をしていただろうと思った……。
バスタオルの下で又、ズキン、ズキンとペニスが脈打つ……
「これ、合成写真?なの秀さん。…これも…これも?…この二人も?…」
義姉は無修正のエロ本をめくりながら呟く…
「凄いね?ホントに凄い
…秀さん、して見たくない?…二人で、こんなポーズ……エッチね…」 俺はビールをゴクリと飲んだ…
「合成写真ですよ。こんなこと…する筈ない!と思う。…やればやれない形じゃないけど。…ねえ
義姉さん、大人はするの?こんなこと」
俺はマジに聞いた。
「セックスって決まりはないのよ。あれはダメ、これはいい という境界はないわ。…ただ痛いことや不潔なことは秀さんにはして欲しくないな。その範囲で互いにしたいことを楽しめばいい」
俺の問いには答えず義姉はそう言って寝室に消え、コンドームの箱を持って来た。
「ところで、秀さん。…由美さんって彼女?」義姉はゴムのパッケージを破りながら尋ねてくる