「大丈夫…です。」
「なんでそんな事…!」
まなみはこれからも自分が犯される事を分かっていたし、それにより、むしろ殺されるという事は有り得ないと確信していた。
「先生が助かれば…きっと!」
「ダメよ、絶対に二人で逃げなきゃ!さぁ、つかまって。……ぁあん!!」
唐突にナカのバイブが弾けた。
どこかで遠隔操作しているらしい。
(もうバレてるって事…!?)
「先生?」
「ごめんなさい…さぁ、逃げましょう。んん…!!」
「先生、何かされてるんですか!?」
「いいえ、大丈夫…すぐ……ぁ!」
振動が止まったり、微妙に動いたり、激しく暴れ回ったり、さまざまにバイブが動いた。
利葉はじっとりと愛液が染み出してくるのを隠しながら、まなみをおんぶして玄関まで辿り着いた。
「ぁはっ…ふぁ……ん!くぅっ…ふっ!…待っててね…!」
(靴が無いけど…仕方ない!)
ストッキングも無く、素足のまま利葉は外へ走り出した。
「これで希望者は全員か?」
玄関から校門へ駆け出したその時、
男性教員と男子生徒たちがぞろぞろ体育館側から出て来た。
「今日は橋那先生が自ら保健体育の早朝授業を実施してくれる!」
「な……なんですか!?これ…!」
「女子生徒一名も補助役として立候補してくれた、みんな心して見学するように!」
「本当に先生来てくれたよ…!」
「おんぶしてんの志乃川じゃねぇか?」
「マジかよ!アイツも良いのか!?」
どうやら初めから男子生徒に犯させるつもりだったらしい。
事情を知っている長政と吉城はもちろん呼ばれていない。
利葉は急いで玄関に戻ろうとした。
「おっと、おはようございます先生。さぁ体育館へ。女子生徒たちが登校してくるまで汗を流しましょうか。」
男性教員の一人が腕をつかみ、それから何十人もの男子生徒や男性教員らが利葉とまなみを離れ離れにし、体育館へ連れて行った。