屋上。
屋上のフェンスにもたれて、赤い長めの髪をかきあげながら、タバコを吸う、大槻先輩の姿(>_<)
サマになるぅ〜。
「大槻せんぱ〜い♪」
「よぉ、リク。三嶋(みしま)に、また捕まってたんだって?」
三嶋…三嶋海鈴(かいり)。風紀委員長だ。
先輩と同じクラスで、同い年なのに、先輩はかっこ良くて、アイツは何で、あんなに、性格悪いんだ?
「そうなんですよ〜?何で、俺なんですかね??」
「リクが、可愛いからじゃない?」
笑いながら、顔を覗き込まれる。
「えっ…?」
えぇ〜?
てか?
てか、先輩の顔が近いんですけどぉ〜(>_<)
「リクって、悪ぶってるカンジが、可愛いんだよ…子供が、背伸びしてるみたいで…んで、今のその表情、反則…」
タバコのニオイが、鼻を掠めた。
先輩の手から落ちたタバコが、地面に転がるのが、スローモーションに見えた。
先輩の唇が、俺の口を塞いでた。