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餓えてる?女 ?

 2009-08-21投稿
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突然、机の電話が鳴った
「モシ モシ…」
か細い、女の声がした。
「ハイ!こちら、スタジオ・Kでございます!」
私は相手に大きな声を促す意味で元気よく応えた

「あの-、…『週間〇〇』拝見したのですが…」
私がコマーシャルを掲載している女性向け週刊誌の書籍名を言った。
「あっ、コマーシャル見て頂いたんですね?ありがとうございます!その件でしたら、携帯の方にかけ直して頂けませんか?…今から申し上げます宜しいですか 090の…」
私が携帯番号を教えると
女は、それを反復して、
「ハィ、判りました…」
と言って電話は切れた。

暫くして、三台並んだ内の一台の携帯が鳴った。
この携帯にはさっきの女以外からは掛からない。
相手の番号は当然、非通知になっていた。
「はい!失礼しました。で、ご用件は?…その前に、どちらにお住まいですか?」
私は携帯を耳に当て、聞いた。私の癖でこのポーズでは必ず 10?のマイルドセブンをくわえる。

「あっ、宜しいですか?私、姫路からです…少しお尋ねしたくて…」瞬間、姫路-広島間の新幹線の所要時間が頭に浮かぶ…
「姫路?近くですね。…はい!何なりと!どういう?こと?でしょう」
私はタバコに火をつけた
「あの〜、…お手当は…いくら…頂ける…のでしょうか?」
女の声は語尾が小さい。
「失礼ですが、お幾つでいらっしゃいますか?それと、スリーサイズと身長と…芸能人の誰かに似てるとか、言われたことがあれば、それも。人妻さん?ここは正直に!」
私は煙を吐いた。

「はい。三十…五才です
身長は 165?、上から86、56、88位です。52?で太くはないです。結婚…しています。ピアノ教室 しています……」
女はか細い声だがハッキリと言った。
「魅力的なバディですね…でも、失礼ですが、三十を越すと…お小遣いにもならない金額ですよ。最近この業界も目が肥えてましてね…」
私は、状況と反対のことを伝えた。

「あの〜、小遣いにもならないって?いくら…くらい…なのでしょう…」
「そうですね。三万から良くて五万くらいじゃないですか?初めてだと」
女の問いに私は答えた。

私は裏稼業で、AVモノの製作を手掛けていた。
「人妻もの」は今、飛ぶように売れていた。

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