[PR]
i-mobile

夜這い (一)

美菜子  2009-08-30投稿
閲覧数[9277] 良い投票[0] 悪い投票[0]

皆さんは「夜這い」と言う風習をご存知だろうか

今年は夫の十三回忌だ。
だから、もう十年も前のことだ。
毎年、盆が過ぎて朝晩秋の気配が漂い、彼岸花が咲くと思い出す。

当時、私は短大を卒業して中学教諭を目指していたがその年の採用試験に洩れて一年間、待機させられていた。
産休教諭のピンチヒッターで出身中学に三ヶ月程勤めたが、後は、家業である文房具店の手伝いをしていた。

町から 10K程離れた沖合に人口 1500人程の島があった。
その島の役場や学校などに文房具を配達するのが私の仕事になっていた。
ほとんどが漁業に従事していて、男達は遥かインド洋までマグロ漁に出掛けるため、正月と盆にしか帰港しない為、子供と女性とお年寄りばかりが目立つ島だった。
私の交通機関は定時に通う高速フェリーだ。

当時、奇異に感じたが子供達の誕生月は、ほぼ決まっていて、10月か5月だ。
盆と正月に女達は妊娠するのを後で気付いた。

盆に開催される花火大会に業者として協賛の寄附をしたことから役場、学校などから招待を受けてその晩、島の男と恋に堕ちたのは珍しくも何ともなかった。
逞しい男に抱かれたのも時間はかからなかった。
両親は反対したが、結局結婚した。
夫は優しかった。船上から、又は母船にマグロを積み込むシンガポールなどの港から、毎日のように無線や電話で元気な声を聞かせてくれた。
私は義父母と三人で仲良く留守を守った。
私もその頃は中学教諭として岡の中学に勤務していた。
会社組織で夫の稼ぎは良く、三ヶ月毎に4、5百万の給料を振り込んでくれた。年末の給料は1千万程もあった。
が、…その生活は二年しか続かなかった。
思い出したくもない!海難事故で夫は亡くなった
…私は26才で世間でいう「未亡人」だ。
泣いた!義父母も励ましてくれた。
子供でも授かっていればまだ違ったかも知れない

夫が亡くなったとは言え年老いた義父母を置いて家を出る訳にもいかず夫の三回忌を迎えた頃、島に伝わる風習「夜這い」を経験したた。
教諭という理性、教育者の端に居る者として、いたたまれず、家を出ることにしたのだが…

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 美菜子 」の官能小説

もっと見る

近親相姦の新着官能小説

もっと見る

[PR]
i-mobile
オススメ広告


▲ページトップ