「行こうか。」 立ち上がり、二人並んでエレベーターへと向かった。ヒールの高い靴を履いていた薫の方が高く、周囲からはどう見ても不釣り合いに映っていた。42階のボタンを押した。ガラス張りの円形をしたエレベーターだった。外側に体を向けて、薄暗くなっている夜景を見ていた薫の耳元に、巧が囁いた。
「剃ったんだね。」そう言いながら、薫のお尻を触りながらスカートの中に手を入れ、左太ももの内側をさすった。
「はい、あのレオタードだとはみ出してしまうので…」「今度は俺に剃らせてくれるね」ストッキングの上からパンティ全体を揉みながら言った。「穴あきのパンティだな。」薫は黙って頷いた。「後で見せて貰うよ」そう言うと指でクリトリスを軽く叩いて、その手を抜いていった。
食事しながらは、世間話などしながら時間が過ぎていった。「主任は、いつもあんなふうに女性を口説くんですか?」酔いも手伝って聞いてみた。「きみが、かわいいからさ。」と、軽く流されしまった。「でも、きみのような敏感な女性は初めてだよ。旦那さんが羨ましいな。。職場でも男性陣からは、人気だよ。誘われているんだろう?」
「誘ってくれたのは主任が初めてですよ。でも、」
「ちょっと、待って。」薫の不安を感じた巧は、携帯を取るフリをした。
「俺だ。告別式は明日だ。朝8時だぞ遅れるな。」
「もう一軒用意してあるんだ」
そう言うと、席を立ち薫も後をついていった。
レストランを出て隣りのバーに入っていった。
「荻原さま、いらっしゃいませ。」
「いつものボックス頼むよ。」
「ご用意してございます。」
“会員制ってあったけど…主任ってすごい”ホテルの豪華なバーに興奮していた。奥の角のボックスに通された。外の夜景が綺麗に見えるよう、室内の照明も落ち着いた雰囲気だった。まるでベッドのようなソファは包まれるような気分になっいた。バニーガールが飲み物とおつまみを運んできた。
しばらくして、カクテルドレスのゴージャスな女性がきた。
「荻原さま、お久しぶりですね。今夜は素敵な方とご一緒ですのね。」
「今日が初デートなんだよ。」
その女性は緊張している薫の横に座った。「いらっしゃいませ、“かな”です。」
「上岡…薫です」
「薫さん、よろしく」 「ママ、俺もいるぞ。ハハハ。」
「私は、素敵な女性に興味があるの。ね、薫さん。」
そう言いながら薫の左の膝に手を置いた