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白日夢 【1】

講師:匿名  2009-09-22投稿
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自宅は町田にある。
オフィスは、学園都市とも言われている八王子に置いてある。
主人の勤務先が八王子にあるためだ。
基本的に毎日主人の運転する車でオフィスに通う

主人は大学教授。
私は華・茶道の講師。

私は自分のオフィスが気に入っていた。
少し車を走らせれば里山や農家を見ることが出来る位置だにある。

大きくは触れないが、私は池坊、千家という華茶の講師が醸し出す古風な生き方、それが求められる立ち振る舞いの中で生きている。
この事に凄いストレスを内心抱え、暮らしているとも言える。

何故、ストレスが溜まるのか、一人の時間に考えることがある。

幼稚園から大学まで体操というスポーツで床の上を跳びはね、宙返りをしながら育って来た。
段違い平行棒をお猿のように飛び移り、平均台の上でバク転も出来た。
華道茶道に求められる体の動きではない。
大学も体育会系だ。

親の遺伝か、身長が伸びすぎ女子体操では不利な体つきになり、新体操に転向した。
大学時代は国際大会にも出場できたし、スポ紙の片隅に掲載されたこともある。国営放送の体操のお姉さんを勤めたこともある。

余談だがその頃、知り合ったのが主人だ。
スポーツ医学、人種間筋力や力学など体育会系の教授である。

和服を纏い、美容院で髪をアップに結い、教育番組で華道、茶道の講師を勤めた後など、体がムズムズして堪らず、さっさとトレーナーに着替え、スポーツ公園まで車を飛ばし、目深に帽子をかぶり人目のない場所でバク転や柔軟体操をしてみる
帰りにフィットネスクラブでゴーグルを離さずに泳ぐ…多少、ホンの多少であるがマスコミからも知られ、プライバシーにも気を使う。

体育会系に偏ることを危惧して母が、私を中学生から強引に「お華とお茶の世界」に入れたのだ。
父は、月に一回の約束で レッスンプロの元でゴルフをやらされた。
ゴルフは得意分野だった
中学三年で父にゴルフを教えてあげた。
その頃、ゴルフ週刊誌に親子で載った。
……前置きは長くなったが…主人に言えない過ちを犯してしまった!

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