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白日夢 【9】

講師:匿名  2009-09-23投稿
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私の思考回路はめちゃめちゃに狂っていた!。

一円盗むのと百万円盗むのとどれくらい刑量は違うのだろう?裁判員の中には友人知人居るだろう
五十歩百歩。
どっちにしても前科だ!
金銭を盗むのと草木の枝を盗んだのと、どれくらい違うのだろう。
五十歩百歩。
どっちにしても前科だ!

世間が知る前に、早く、早く、速く償いをしなければ!
…私は償う気持ちはあるのよ!犯罪を犯したことは認めるわ!バレなきゃいいとも思っていない!誠心誠意、償うわ!…ああ、あの人は、自分は仙人だと言ったあの人は何処に居るの?金曜日に山小屋に来ると言ったけど、今からでもいいわ、横になって身体を開けというなら、そうします!それで償えるなら!いやいや抱かれるのじゃなく、喜んで抱かれます!…早く速くしないとニュースがテレビで流れるわ!ねえ、速く抱いて!償いをさせて!…

私の思考回路はこのように繋がった!
金曜日を待った!
木曜日の晩24時、カウントダウンして金曜日を迎えた!

仙人が「お袋の味だ」と言ったあのオニギリを作ろう。そしてあれも、これも要るわ、それもあった方がいい。…私は遠足か旅行に行くような気分だった。

生理は終わっていたが何度もシャワーも浴びて準備した。

車はとこに置こう?
秋元のおじいちゃんはダメだ。…「テレビに出てるあの先生、盗んだんだってよ」となってるに違いない!
沢に続く舗装道路を車で進んだ。何度も切り返し車をターンさせて道路の脇に駐車した。

ショイ子を背負い、軍手をして、鎌を持った何時ものスタイルだ!あの沢道を登って行った。

小屋に近づいて見たが人の気配はなかった。
何もしないのも落ち着かず、かと言って小屋の中に入るのも憚られた。
小屋の入り口にショイ子を下ろし、小屋の回り(と言っても三箇所だが)を幅1m程、草を刈った

それなりに、一段落してショイ子からタオルを取り出し汗を拭いていると
「入らないか!茶を入れた!」
突然、小屋の中から声が聞こえた。
ギョッとして恐る恐るドアを開けた。

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