「早足?…でも、あれは…正広さん…痛くないですか?激しいです!」
乳房を掴んだ男の肘に私も手を添えた。
初心者の頃、乗馬クラブの女指導員が私を手招きで呼んで『恥骨を鞍に押しつける』ように耳打ちしてくれたのだった。
今度は男の『腕』という手綱があるから楽に腰を動かすことが出来た。
「こう…でいいですか?まだ、激しくなります!あっ…あ〜!む、胸を…乳首、持って!…摘んで…揺れます!あ〜〜」
男が突き上げる!
「あッ あッ あッ…私は…いい!…奥まで…触ります!あッ あッ、正弘…さんは?…あッ あッ」
私は恥骨で鞍を押すイメージを思い出し、腰を動かした…。
「あ〜あ〜…ダメ!ダメ…あッダメ〜ッ、ダメ、ダメダメダメ、ダッメー」私は毛むくじゃらの男の胸に突っ伏して行った。
「奥さん、名器だよ!」
男の声が遠くで聞こえた
「メイキ?…それ、…何……ですか?」
「ここ。ここのこと」
私の身体の中に、まだ突き刺さったように硬いペニスが、ピクンピクンと脈動した。
「あッ…感じる!そんな事…出来るんですか…男の人…気持ち…いい……
正広さん…痛く…なかった…ですか?逞しい!」
私は喘ぎながら言った。
男の手が背中を優しく愛撫してくれる……
…ああ、私、償うつもりなのに…癒されてる…雲の上に居るみたい…気持ちいいです…少し待って…下さいね…気持ちいい胸毛…ジャリジャリする…もう少し…このままで…居させて…
私は男の胸で謝った。
男のペニスがピクンピクンと返事をした。
「奥さん、乗馬上手い」
と男が言った。
「ねえ、正広さん、山の、森のこと…話して。正広さんは、森で犯してくれるって言った!」
「森のこと?…森を歩くと、猿や鹿や鳥…猪、蛇、いろんな交尾を見る。
交尾だ。子作り!子孫の繁栄!人間だけだゴムを着けてまで快楽を求めるのは…猿の中には、一回の交尾のために木の上にツガイで巣を作る猿もいるらしい。初夜だけのためにね。動物は殆どが四足歩行だから、後ろ、バックからセックスする」
「感動します!私、今夜帰らなくてもいいの!明日からは土日。星を見ながら木の上で、お猿のように犯して…心行くまで抱いて!この胸で…」
「木の上の野宿用の巣なら幾つかあるが…」私を見ながら男が言った