八王子や立川、町田など大学生を相手に、華茶道を教え、毎日を自信たっぷりに生きてきた生活。
…偉そうに講釈を垂れてきた。男を男とも思わない自信に満ちた生き方…
そういった生き方、プライドみたいなものを一気に失ったこの一週間だ。
いや、考えて見れば、失うというより「棄てた」という方がいいかも知れない。
この暗闇の中で、不思議と恐怖感はなかった。
後悔もしていない!
女であるが私は元々、和服を着て、しゃなりと上品にお華やお茶を立てるような生き方でなく…今流に言えば「肉食系」だ
幼児の頃からレオタードを着せられ、体操クラブで宙返りしたり、段違い平行棒を猿のように飛び移り、平均台でバク転も出来た。…父の奨めでゴルフやテニス、乗馬や水泳…男なみに熟して来た
想像したことすらなかった今の状況。
星は見えるが暗闇。
森の中。木の上。裸の男と二人だけ。
…なのに、恐怖感、不安感はない。むしろ、安らぐような気持ちになって行く…
男は「野性に戻ろう」と言った。オスとメスに…。「理性や羞恥心はすてろ!それが野性だ」と言う
これまで人生の中で、使ったこともない恥ずかしい言葉、「男のモノは、チ〇ポ、女のはオ〇ンコと呼ぶ。大も小も排泄は木の上からやる。手は使わずに口を使う…」
一晩と言えども裸で過ごす異次元。
今、星明かりの中で男は私の足、指先を舐めている…オスはメスにこうするのだと言う。
妖しい快感が沸く!
「愛撫とかじゃない本当はね、毛繕いをするのも舐めるのも。…自然の中で欠乏する塩分を補給する智恵さ!メスの汗、皮膚の塩分を摂取する!舐めて塩を補給する!
全身を舐める。オマンコや尻の穴、脇の下に一番美味い、濃い塩が溜まる!…人間はそれを見て、愛撫と思うだけ!」
男は舐める合間に話す。
「メスのからだの…塩、ですか?…そんな所に…溜まるんですね…卑猥な…お話…です!…私にも…溜まりますか…あああ〜思っただけで…もう…あー、……だ、男性…は?どこに…溜まります?」
私は喘ぎの中で、尋ねた
私は男に体を預けながら…足指の股、お尻の穴、汚れた部分に痺れる快感が潜んでいることを知った。