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F子  2009-09-28投稿
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このお話は私の実体験を投稿したものです。

昔から「近江商人」と呼ばれる男たちの遊びに私は巻き込まれたのかも知れません。

そして、よく考えて見れば私も、その近江商人たちから、江戸の昔より政争、商いの道具に使われて来た「近江の女」としての淫乱なDNAを引き継いでいるのかも知れません。

何故なら、この実体験が恥辱にまみれたものにも拘わらず、今も私の心の奥底に、甘く疼くような思いを残しているからです。

私の実家は滋賀の某城下にあります。
家業の創業は鎌倉末期に発した呉服屋らしいのですが、呉服屋と言っても「帯」の扱いが主流で、江戸、鎌倉、京都、大阪を商圏に、コンパスの中心点のこの城下に店を置いたのが始まりとのことです。

帯に関しては「〇根、玉〇屋の錦帯」と呼ばれ大奥の女中のブランド品だったらしいのですが…

家業は父母と私の三人で商いをして、主人は中学で教師をしています。

父母と三人と言ってもこの情報社会の営業はPCを駆使して私が殆どをこなし、札幌、仙台、東京、名古屋、姫路、福岡の支店を動かしています。

主人とは職場結婚しました。主人が38才、私36才
5年前、実質的に父母が引退の年齢を迎え、私が教師を辞めて家業を継ぎました。

封建的で信用を重んじる相手が多いのも特徴です花柳界、お華、お茶、花街、一流店のママ、…
信用第一です。

##########

こんな環境の中に私はありました。
教師を辞めたのも、家業を継いだのも、主人との仲も…大きな不満もなく家業も社員も頑張ってくれて…順調ではあります。……表向きには。

あの日は雨が降っていました。
私は毎朝、和服を着て車を運転して美容室に行き10時に出社するのが日課です。

美容室の椅子の上で携帯が鳴ったのです。
「あっ、モシモシ!…俺!……ちょっと……代わる!・・・」
主人からの電話ですが私が、喋る間もなく他の人に代わったのです。

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