「判りました。大変ご迷惑お掛けしました。それで警察署には?もう?」
「それですが…お話をお聞きした所、学校の先生と言うことで!…問題も大きいですから。新聞に載ると又、店にも影響が出ますし…でも、警察に届けるのは義務付けられていますから…よく奥さんにもお話をお聞きして」と店長さんは言いました
主人は涙を拭いています
「大人ですよ。あなたがやったことだし・・・」
ハンカチを差し出していました・・・。
「初犯とご主人は言っていますし・・でも、これを見逃せば、何時までも初犯です!再犯率が高いんです、万引きは・・」
と店長さんが言います。
「見逃してなどと、言えませんが…今更、お金をお払いしますと言うのも虫が良すぎます。・・・他に方法が無ければ警察に行くしかありません」
私は覚悟して言いました
後のことは後で考えるしか無いと思ったのです。
店長さんはタバコに火を点けました。
「奥さん、ちょっと・・隣のお部屋、いいですか?ご主人、ここを動かないで下さい!携帯もダメですよ!動いたら犯罪者になりますよ!トイレ、我慢出来ますね?・・20分」
「実は奥さん、一つ方法は無い事もありません!
子供と大人では万引きも対処が変わります!大人の対処ですが・・奥さんにご協力頂ければ・・ほんの、ひと時というか・普通の奥さんでは無理ですが・・奥さんのような綺麗な方なら、何も無かったことに出来ます」
と店長さんは話しの中身を話してくれたのでした
「お話の内容は、判りました。主人と二人だけにして頂けませんか?」
私は店長さんに時間を貰うことにしました。
「で、どうする?続ける?スイスとオーストラリア、あなた夢だったでしょ。それとも…店で一緒にやる?」「スマン!・・夢だったその為の教材だ。でも、自分の犯したことだ。諦める!・・しかしお前と一緒に店で働くのも迷惑かける!義父さんや義母さんにも顔向け出来ない・・大変なことをやってしまった」
「結論だけ話そっ!あなたの夢のこと!あなたの考え方だけ!・・学校にもお店にも、世の中誰にも知られずに、解決出来るかも知れないと店長は言ってる。私が一晩目をつむれば・幼稚なこと二度と起こさないなら」