店長は返事はせず、じっと私を見つめています。
私が少し頭をかしげると
「奥さん。その場でゆっくり、一回、回ってみてくれますか？」
じっと私が回るのを見終わると、
「奥さん、５分お待ち下さいね」
店長室を出て行きました
戻って来た店長は手に持っていた紙切れを私にくれました、
「これがご主人が持って行った商品明細書です。私が代金を払いレジを通して来ました。レシート領収書です。確かに代金頂きました。…但し、コピーで、本書ではありません。約束守って頂ければ、終わった後、本書をお渡しします。その時点でご主人は代金を払ったことになります」
「信頼申し上げて宜しいのですね？お話の通り、一度だけで」
コピーを受け取る前に店長の目を見つめました。
「嘘はつきません！その代わりと言っては失礼ですが奥さん、私の言った通りの行動で！奥さんに拒否権はありませんよ、その晩はだけは」
店長も睨み返すような真剣な目でした。
「その時は本書は頂きません！」私は言いました
詳しい店長の話とは、次のような内容でした。
?スーパー経営上の大事なVIPが 10人程度集まる会議が一泊二日の日程で二ヶ月に一度開催される
?会議の後、懇親会が開かれる
?懇親会の余興として、「人妻オークション」という遊びをする
オークションだから品定めがあり、体を見られる
?但し、後日トラブルを避けるため、オークションの人妻は夫をその場に同伴する。夫婦了解の中で遊びを楽しむ。
夫はオブザーバであり、発言権はない。石ころと同じ。
?オークションに掛けられた女は、競り落とされた男の言うなり、ワンルームで、全カップル、夫の眼前でセックスをする
?会場は某温泉ホテルのスイートルーム（日時場所は当日まで秘）
?オークション夫婦は名誉を守るため、仮面を着ける。（当然、避妊も）
後日、個人的な付き合い連絡など絶つため。
私の癖で、人の話しを聞く際、要点だけ机の下で指を折る癖があります。
以上の七ツか八ツだったと思います。
昔から家を守る為、商人達は妻を差し出したと聞いて育った私は他人事のように聞いたのでした。
・・・しかし、ワンルームで、皆で・・とは！
「店長さん、あの・・皆に・・抱かれると？」
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