何故、あんな事をしたのだろう・・・・
長い時間をかけて私の身体に蓄積されていった悶々とした火照るような疼きが噴き出したとしか思えない・・・・
犯されるように、一方では挑むように犯すように男の身体を貪った後・・・心地いい疲労感、倦怠感に裸の身体を投げ出し火照る疼きが抜けた今、考えています。
女は弱い・・・。
いや、女の身体は弱い・
私だけかも知れない。
頭の中で理性を保っているのに、身体が男の指先や口、そして「男」が私の身体に入って来る感覚を覚えていたのです。
昼間、家事などで忙しく立ち回る内は忘れていても、夜、布団につくと埋もれ火がカッカと身体を焦がすのです。
二年以上もそんな夜が続きました・・・
恥ずかしい話ですが、密そかに手に入れた玩具や自分の指先では、あの狂おしい程の絶頂感を感じることは無かったのです
・・私の身体は。
正直に白状します。
玩具などでは得られない温かさ、硬さ、微妙に変化して行く大きさ、何よりも、絶頂の中で膣の奥に、ほと走る熱い液体の感触・・・男の匂い、声、音、指、口、どれが欠けても満足出来ない身体がなのでしょう私は。
今、私は、お寺の本堂の真ん中、延べられた寝具の上に肢体を投げ出しています・・・・
大日如来の仏像が、冷ややかな、伏し目で見下ろしています。
私は多分、地獄に行くのです!頭では判っていたのに・・・。
私は、二人のお坊さんとここで寝たのです。
最初は犯されるような強引さであっても・・最後には私からお坊さんに覆いかぶさって行ったのです。・・夫の三回忌法要が終わった後です。
ここは三重県の某市、お寺の名前は明かせませんが、京都に本山のある浄土宗系のお寺です。
私は先祖(主人方)からこのお寺の門徒です。
二年半前、事故で亡くした夫の法要を済ませ、親族関係者を料亭に招き食事会、なおらいをした後、お布施・お礼とお坊さんの料理を折に詰め、喪服のままでお寺に伺ったのでした。
法要ではご住職の他二人のお坊さんの三人でお教を上げて貰ったのです