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義妹:亜紀 【一】

まつもと  2009-10-15投稿
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私の手枕で亜紀は微かな寝息を立てている。

いつまで続くのだろう。
こんな関係。

義妹を抱くという「不倫」
いつか、バレるだろう。

だが、妻の妹を抱くという誘惑からは逃れ得ない。
今日で何回目だろう…
、あの日からだ……!

あの日。
役所で勤務中の私携帯が鳴ったのだった。着信番号は妻の携帯だった!

「もしもし!私。…看護士さんと代わる!」と妻が言って、覚えのない女の声に代わった。

「こちら、中央病院です!奥様が救急車で運ばれて…虫垂炎!盲腸が癒着して緊急手術となります!」
手術そのものは難しいものではないと思いながらも、早めに仕事を終え病院に車を向けたのだった。
手術は無事終り、妻はベットで眠っていた。私はネクタイを外し、売店で入院に必要な物を買った

「ごめんね、あなた!心配かけて。一週間。でも迷惑かけません。妹に付き添いを頼んだから…」

と妻は申し訳なさそうに言ったのだった。
「でも、亜紀も…家もあるだろう?義彦君は?」

私は義妹夫婦の事を心配した。「それがね、義彦さん、出張だって!亜紀も来れるって言うの…」

妻と妹は三つ違いの仲のいい二人姉妹だ。今年妻が38才、義妹が35になる。
何時も遊びに来る仲だ。

地下鉄で三駅離れた市内に住んでいる。旦那の義彦は銀行マンで、私は公務員をしている。

二人で話しているところに義妹が顔を出してくれた。…どう?具合は…と言いながら……。

結局、朝9:00から夜9:00まで付き添いを義妹にお願いすることにしたのだ
「それで、早速お願い」 75
妻は義妹に用事を言い付けたのだった。…下着や着替え、タオル、パジャマ、洗面道具…我が家の

どのタンスの何番目の引き出しに入っているからと妻は言い、義妹に今から持って来てくれと言う。
義妹は自分の車のキーホルダーを指で回しながら…オーケー …と言って出ていった。
「おいおい!俺がやるよ」言ったものの私は家のことは皆目、何が何処にあるか等、判らなかった

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