「あいつ、将門の奴ヤバイんだよね!」みんなが次々に答えてくれる。
「将門くんって言うんだ」
「あぁ、将門郡司な」
「小学生の頃までは付き合いあったけど、中学の頃から…悪い奴らとつるみだしたりさ…他校の生徒と喧嘩して問題起こすしさ〜委員会あんまかかわるなよ」
「そうそう!かわいい顔に傷がついたらどうするんだ」俺たちの大事な委員長なのにと、ふざけて抱きしめてくる。
「大丈夫だよ、みんな心配症だなぁ!僕だってやる時は、やるよ」
「はいはい」
それから、将門郡司は全く現れなく、単位が足りなくなって進級出来ないと、先生がおどしやっと将門くんは学校に来た。
3時限目が終わる頃、将門くんが校庭を歩いてる姿を、クラスの子達が見つけた。
「委員長!将門が来たぜ…見てみろよ」校庭を指差した。
顔見た瞬間体に電流が流れた。
彼だ、僕を助けくれた…彼が将門郡司くんだったんだ。
僕は逢いたい持ちが抑えきれず、将門くんの元へ駆け出していた。