僕が靴箱にたどり着いた頃…
「郡司〜久しぶりじゃん!相変わらずね重役出勤なんて」
「…満里奈か、うるせぇなぁ〜、センコーが単位単位ってうるせぇからよ、仕方なくだ」
満里奈と呼ばれた女の子が将門くんの腕に甘えるように絡めた。
僕はそんな二人を見て居られなく、その場を逃げ出してしまった。
「なにやってんだろ、バカみたいじゃん」
本れいが聞こえてきた。僕は急いでクラスに戻り、将門くんに会うことが無かった。
それが偶然将門くんが喧嘩している所に遭遇するなんて思わなかった。
僕はこんなチャンスを逃すまいと、いてもたってもいられなく、助けの声を上げたんだ。
「こんな話し聞かされても気持ち悪いでしょ?ごめんなさい」と、うつむき小さく誤った。
「いいや、むしろ嬉しいかな」
「意外な答えに、僕は潤んだ瞳で将門くんを見つめた。」
「かわいいなぁ…委員長は、そんなに俺が好きか」
そんな潤んだ瞳で見るなと言われ、僕は戸惑ってしまう。
「なぁ委員長、お前の事どうにかしてもいいか」瞳を見つめられ、動けない。
「うん、して…」
僕はとんでもない事を口走ったが、後悔はしていなかった。