「お前マジでアイツとヤったの?」
「ああ…」
「なんで?」
「そりゃあ…そう言う雰囲気になったからだろ。」
「セフレか?」
「…まぁ…今はそうかな」
伸二とその友達だった。
わかってても改めて聞くとショックだった。
そして何より、アタシの存在に気付いてもらえないのが…悲しかった…。
「麻緒…」
(ハアハアハア)
「麻緒、目を閉じるなよ」
(え、だって…)
「イク瞬間のお前の顔見たいんだ」
アタシは一応望みを叶えてやる。
だけどなんだか見透かされるみたいだし、何がいいのかわからないから、ホントは嫌だった。アタシの方としては、伸二がイク顔を見る方が興奮した。
布団の中で伸二が言った…
「やってみたいプレイがあるんだ」
セックスのプレイのことだ…
変態野郎…
でも、アタシだってもう開き直ってるから、恐いもの知らずだ…
「どんなの?」
「近親相姦プレイだよ」
引く…
かなり引いた。
「引くなよぉ」
「なに、お兄ちゃあんとか言って欲しいの?」
アタシにも兄貴がいる。考えただけで鳥肌が立った。
「ダメか?…」
「…まぁ…いいけど…」