結局アタシも伸二も誤解し合ってたみたい。
こんなイケメンが自分に言い寄るはずがないと思ってたアタシ。愛想が悪いので男の扱いには疲れるほど慣れてるとアタシを見ていた伸二。
考えてみると、アタシがいけない。
ホントは伸二みたいなステキな男の子に可愛いと言われたかったんだなって思う。
今では、『ごっこ』なんかしなくても、アタシは伸二にベッタリ甘える。
セックスの時はもちろんお互いに見詰め合うの。
恥ずかしいけど、ああ、今この人と愛し合ってるんだ、と思うと胸がキュンとしてくる。
しかも、気持ち良さそうに切ない目をされたら、もうアタシ…
(ハア…ハア…ウレシイ…気持ち良くなってくれてる…)
(ああ…お前の中で溶けそうダヨ…)
(ンフ…溶かしてあげる…)
「あ…そんな顔するなよ、イッちゃうよ…」
「見せて…伸二のイク顔…アタシだけに…!!」
そう…
絶頂の顔なんか…愛してる人にしか見せられない。
アタシのイク顔もあなたにだけ…
あなたの愛でアタシがイク所を見て欲しいの…
大好きよ…伸二…
(完)