彼はどぎまぎして真っ赤になった。
「もしかして…やっぱり反感とか…ある?」
「いえ、そんなんでは…」
汗かいてる…
「好意的に受け取っても…大丈夫…?」
彼はどぎまぎしながら汗を拭いた。
「あ…はい…あ、ちょっと…はい…」
おかしかった。
からかってみたくなって、猫撫で声を出した。
「え〜、どっちなのぉ…?」
「…ハイ…スゴイカッコいいなって…」
「なあんだ、カッコいいか…あんまり嬉しくないなぁ…」
「あ、いえ…その…ステキな人だなって…」
彼もそうだろうけど…アタシも相当ドキドキしてる…
「どうステキ…?」
目を見ない彼…
「…あ…きれいだし…あの…可愛いなって…」
可愛いと言われた。
なんかたまらなくくすぐったくて…嬉しかった。
アタシ達は内緒で付き合いを始めた。
女性経験も、そんなにないのか、やっぱり扱いは慣れていない。
なんかオドオドして、仕事の時とはえらい違いだった。
いつまで経っても手を出しそうにない。んで、恥ずかしいけどアタシから誘った。