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まったくもう 7

にゃんこ  2009-12-18投稿
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僕だって地味だけどいっちょまえの男子だ。
アダルトサイトで見たことある知識をフル動員して、良夜の唇を征服しにかかった。

いかにも手慣れた風じゃなきゃダメだ。

これは命懸けの挑戦だと言える。

男のプライドの問題…だから。

良夜が固まってる。

反射的に押し退けようとした腕を、僕は押さえつけていた。

柔らかい唇に、強引に舌を入れる。

顔を背けた良夜に、言ってやる。

「口で説明したって、限界あるだろ?」

良夜は、涙目で向き直った。

「…そうかな」

…その返事は反則だ。

なんか、一瞬、とてつもなく可愛いとか思ってしまった。

童顔で、華奢だから、驚くほど嫌悪感がない。

…むしろ…。

いや、いやいや、それはマズイ。
仕方ないから、やってるんだというスタンスを崩したらダメだ。
よりによって本気で良夜に欲情したりなんか、するはずないっ!

でも僕は、しっかり良夜を抑えたまま、

「うん。じっとして…少し唇、開けて」

とか口走っていた。

良夜は素直に「ウン」とか小さく呟いている。

ヤバい…また可愛いとか思ってしまった。

両頬に手を添えて、唇を重ねる。

ドラマや映画みたいに、唇の隙間に舌をそっと差し入れる…と、良夜がぴくって身体を震わせた。

構わず、良夜の舌を探る…。

「…ン、そ…うた、モ…やめ…」

真っ赤になって舌から逃れようとする良夜を、僕は本気で攻略しようとしていた。

クチュ…チュ…。

信じられないくらい柔らかい良夜の舌が、僕の舌に追い詰められてとうとう捕まった。

おずおずと、絡まる。

絡めてくる舌を感じて、嬉しくなった。
良夜が、ノッてきた!
初めてのキスで、感じさせてやった!!

ン…ハア…ンン…ッッ

唾液が口はしから零れるくらい、お互い初めてのキスに夢中になっていた。

エロ漫画や、エロ小説にある大人のキスを僕らはむさぼっていた。
こうなると相手の性別などたいした問題じゃないのだ…。

頭の中は、炸裂する、初めて他人と一瞬に体感する快楽でいっぱいだ。

僕の手が、自然と良夜の学ランに伸び…金色のボタンを外していく。
舌を激しく絡める良夜は気づいていない…。

細くて白い首筋…。

シャツのボタンを真ん中まで外す…。


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