もどかしい思いで、ユウの白いブラウスのボタンを外す…。
抱きたい。
囁いた言葉に、ユウが頷いた。
当たり前みたいに。
何をどうしたんだろう。 とにかく夢中で、身体中にキスして…解らないながらに入れようとして、失敗してしまった。
ユウは当然ながらしたことがないから、キツすぎて入らない。
俺はそれでも構わなかった
ごめんなさい、って泣きそうな頬にキスして抱き締めて…。
鋼さん、鋼さん…とうわごとみたいに言い続ける唇や白い肌に残したキスの跡や…ぎこちなく俺に触れる指先だけで充分だった。
ユウ、と何回口走っただろう…。
おかしいくらい、切なかった。
ユウを満たしている悲しみや恐怖を消してやりたい一心だった。
鋼さん、大好き。
ユウの言葉と一緒に、俺は果てた。
ユウも同じように、ぐったりして…二人して目を閉じていた。
不思議なくらい、神聖な行為だと思えた。
女の子とした時に漠然と身体を包む倦怠感や、罪悪感がなかった。
あったのは愛しさだけ。
切ない、という言葉の意味を、ユウは教えてくれたんだろう。
…今思えば、そう思える。
ユウ、本当にそう思えるよ