「魔法の力は自分や相手の強さを見る事が出来る『アナライズ』アナライズは普通の人間にも扱える魔法で仲間に継承させる事も出来る。
2つ目は何度でも射精できる様に自分の性器を勃起させ続ける『無限の精』
そして相手の女の感度を極限まで高め自分の淫奴隷とする
『セレナーデ』
この3つの魔法を使い今度こそ魔王バールを倒してほしい。魔王バールは戦闘でしか上げなかった私の強さでは余りにも強さの次元が違いすぎた。
だからこそ私は次の召喚された異世界の勇者に、このメッセージと魔法を託す事にした。
この世にはまだ封印されている淫魔法がある、旅をしながらそれを探して出すのも良いだろう。
頼む…今度こそ魔王バールを倒しこの美しい世界に永遠の平和をもたらしてくれ…。」
そして目の前にいた男の姿は消え俺の意識が戻ってきた。
「あの…勇者様、大丈夫ですか?」
気が付くと目の前で心配そうに急に動かなくなった俺の顔を見ているイヴがいた。
「あぁ、大丈夫だ…心配掛けたな」
俺はノートの最後のページを捲ると、そこには3つの紋様が描かれていた。
「これか…」
俺はノートの紋様を手の甲につけた。
不思議な事に体には何の異変も無かったが今まで書かれていた紋様がすーっと消えていた。
「外に出て皆を待とう」
「はいっ」
それ以上俺は何も言わず店を出て待ち合わせの広場へと向かった。
そして広場へ到着し少し休んでいるとアクラ、リリス、ルルの三人がやって来た。
「四人揃ったな、皆に話がある」
俺は自分が魔族の末裔である事を隠しさっきの出来事を一部始終話した。
「千年前に現れた勇者様でも勝てなかった…。
魔王バールとはそれほどの強さなのですか」
ルルの顔は暗くうつ向いていた。
「只のおとぎ話と思ってた…」
「でも、もしそうだとしても今度は違う、魔王バールを倒す事が出来る」
アクラは勇者とバールの事を今まで信じていなかったようで只の話の中にしか捉えていなかった様だった。
イヴに関しては俺と同行していた為、話の内容をすんなり受け入れていた。
「勇者様、私達はこの闘いに赴く時に自分の命を捨てる覚悟をして参りました、私達四人どうぞ勇者様のご自由にお使い下さい、そして魔王バールを今度こそ倒して下さい」
リリスを筆頭に再び全員が俺に忠誠を誓った。