その日、午前中にキャンバスに集合し、ストレッチ・練習・フオーメーション…などが行われ、全員が宿泊寮に泊まり、翌日早朝練習の後、代々木までチームバスで行くという行程だったが、俺は、吹っ切れたように体が軽く、先頭に立ってスケジュールをこなすことが出来た…
「おい、正樹、お前、風俗にでも行って抜いたんじゃネエか?…偉い軽いじゃん体が!何かいいこと、あったんか?監督に言っとくよ。絶好調だな」
先輩のキャプテンから言われた時、心臓がドキンとした。
キャンバスでの朝練を終了していることもあって、試合会場ではメンタルトレーニングが主体で、静かに試合を待った…。
♪着信音!
「今、着きました。第二ゲート駐車場」
俺は監督とキャプテンに「田舎から両親が応援に来た」で許可を貰い、マネージャーに携帯番号のメモを渡し…用意周到に第二ゲートに向かった…45分後にマネージャーからの携帯が鳴る筈だ。
「頑張ってね!試合。…後ろに移って!」
俺が助手席に座ると義姉さんはサングラスを外しながら言った。
後部座席は綺麗に片付けられ平面にリクライニングされていた。俺は座席の間を移動した。
義姉さんは、一旦ドアを開け後ろから乗り込んで来た…
「緊張するわ!初めてよこんなにドキドキするの」
「監督に褒められたよ、体が軽いって」
「絶対に勝ってよ、正樹さん。…時間はあるの?」
「うん、40分は大丈夫」
「サプリ、効くといいけど…こんな格好で良かった?…」
スモークシールを貼り、外からは見えないものの義姉さんは、小さく震えているようだった。
「義姉さん、車の中を覗く奴なんか物好きは居ないから、安心して!サプリ、ゴチになります!」
義姉さんは、裾の拡がったベージュのスカートを穿いていた。
「シワになったり、汚したりしたら、会場で恥ずかしいから…脱ぐわね!知らないわよ、シャワーも浴びてないんだから…」
義姉さんはサイドのホックを外し、ファスナーを下ろして…寝た。
俺がスカートを掴むと義姉さんは腰を浮かせた。