「構いませんけど、…オチンチン、撮影現場ではチンポといいますが、手で触って硬いかどうか、判るもんじゃないですよ。実際に入れて見ないと…」
「私、若い娘に見えます?大人の既婚の女です。つまりあなたがお話をなさったそんな人妻です」
「判りました。奥様、場所を変えませんか?奥様のご都合いい場所に。…」
女は腕時計を見た。
「私の好きな場所でいいですか?…私、海の中道に連れていって下さい。家も同じ方角です。あなたのご都合は?」
「私は明日の夕方まで自由です」
「私は今月の 25日まで主人は帰りません。寂しい人妻です」
「では、明日の夕方まで誰にも顔を見られることなく車でお過ごし下さい。ベットと後部席の間に洋式トイレ準備してます。ご自由に。着くまでベットでお休み下さい」
と私は言って、運転席との間仕切りカーテンを締めた
「奥様、トイレお済みになったら、合図して下さい。車、スタートさせます。」
「承知しました。助手席に座るのはダメですか?」
「ダメです。完全に奥様の秘密を守るのが男優の任務ですから…景色は後ろの窓からみえますから。ご要りようのものがありましたらメモに書いて下さい。途中のコンビニで私が買いますので…」
「お勤めご苦労様です」
「私、ヤクザじゃありませんが…」
「おトイレすませました。凄いですね、車でウオシュレットとは…」
「この仕事は清潔第一なんです。不潔なことは厳禁ですから…奥様、顔を覗かせて下さい」
私はヘッドフォンとマイクを自分に装着した。
顔を覗かせた女にも同じように着けさせた。
「これで、会話が出来ますから…お話があればどうぞ、コールして下さい。では天神発海の中道行きエッチコース、出発します」
「右よし、左よし、出発」
女が答えた。
「少し、声のトーンを下げて下さい。感度いいですから…囁くぐらいで…エッチな話題、結構です」
私はナンバープレートを収納してハンドルを切った。
「男優さん、お名前は?」
「めずらしい、たからと書いてチンポー、別名 健!健康の健、高倉健の健」
「私は、…よろず こ、と書いてマンコ、別名 亜子、亜細亜の子でアコ!」
「ベットで、イクときは亜子と叫べばいいですね」
「私は 健と叫びます」
「練習しておきますか、…イクよ、出すよ亜子?」
「来て健さん、出して?」
「いい感じ!、亜子さん」
「お互いに…ね、健さん」