屋根から轟音が何回か聞こえ、美月は驚きながら、暖房を点け、風呂を沸かし始めた。
美月はここにきて少し怖くなっていた。
好意を持った男子生徒を休校のチャンスにかこつけて誘い込んでしまった。
手が料理の支度を始めていた。
バレたら解雇なのだろうか。
盛りのついた新任女教師が…。
包丁の手を止め、頭を振った。
(屋根の雪が怖かったのは事実…。それを降ろしてもらうために…。)
男子生徒目当てで教師になったのか…。
(お礼に、夕飯をご馳走してあげなくちゃ。)
生徒を男としてしか見れなかったのか…。
淫乱な教師…。
「先生!終わりました!ついでに家の前の雪かき……先生?」
寒さで頬を赤くした倉真が戻ってきた。
美月は頭に手のひらを当て、苦しそうだった。
「大丈夫?具合悪い?」
(今、優しくしないで。止まらないから…。)
心で願っても倉真は美月を抱き上げ、ベッドに運び出した。