[PR]
i-mobile

月夜の晩に 1

にゃんこ  2010-01-26投稿
閲覧数[2830] 良い投票[0] 悪い投票[0]


「なあ」

イッコうえの吉岡葉瑠(ハル)先輩が、俺の頭を撫でながら聞いてくる。

所有物に対するその態度に馴れたのはいつだっけ?
「なんすか」

気だるい。

俺寝そうだな…。

「なんでお前ってヤッてるとき眼鏡外さないの」

…。

ん?
確かに何でかな(笑)

「さあ…先輩が外せっていわないからじゃないすか」
葉瑠先輩は笑って俺の額にキスした。

「お前のそうゆーとこ、俺好きなんだよな」

嘘つき。

俺はニヤッと笑って、目を閉じた。

「風見ぃ…」

甘ったるい声。
ちょっと待て、ヤッたばっかじゃんかよ〜(>_<)

葉瑠先輩の、冷たい目が俺を見下ろす。
愛してる、とか好きだよとか嘯きながら決して笑わない瞳が。

それで。

困ったことに俺はその目に囚われるんだ。
俺自身を映す切れ長の目から抜け出せない。

先輩の怖いくらい片付いた部屋に、俺の制服だけ散乱してるのと同じように


俺の心も、先輩の指で散乱していくみたいだ。


俺たちって…何だ?


先輩の歯が、俺の耳たぶを噛んだ瞬間、そんな疑問も消えてしまうんだけど。

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 にゃんこ 」の官能小説

もっと見る

ボーイズラブの新着官能小説

もっと見る

[PR]
i-mobile
オススメ広告


▲ページトップ